サービス内容
SERVICE
石綿(イシワタまたはセキメン)ともいわれ、天然に存在する繊維状の鉱物である。
主成分は、珪酸マグネシウム塩で蛇紋石石綿と角閃石石綿に大別される。主たる産出国はカナダ、南アフリカ、ロシアなど。
アスベストは軟らかく、耐熱・対磨耗性にすぐれているため、ボイラー暖房パイプの被覆、自動車のブレーキ、建築材など広く利用されていた。
- しなかやで糸や布に織れる(紡織性)
- 引張りに強い(抗張力)
- 摩擦・磨耗に強い(耐摩擦性)
- 燃えないで高熱に耐える(耐熱性)
- 熱や音を遮断する(断熱・防音性)
- 薬品に強い(耐薬品性)
- 電気を通しにくい(絶縁性)
- 細菌・湿気に強い(耐腐食性)
- 異種物質との密着性に優れている(親和性)
- 安価である(経済性)
しかし、繊維が肺に突き刺さったりすると肺がんや中皮腫の原因になることが明らかになり、WHO(世界保健機関)ではアスベストを発ガン物質と断定。日本でも、大気汚染防止法(1968)により、1989年に「特定粉じん」に指定され、使用制限または禁止されるようになった。
1992年発効のバーゼル条約では有害廃棄物に指定され、各国間の越境移動が禁止されている。また、国際労働機関(ILO)は1986年に石綿条約を採択し、職業上の石綿暴露による健康被害の防止と抑制などを定めている(1989年発効で、日本は2005年8月に批准)。国内では、石綿による健康被害の救済に関する法律が、2006年2月に制定。
なお、1970年代には年間30万トン前後が輸入されていたが、1990年代には輸入量が減少に転じ、2000年は10万トン以下に、2004年には8千トン程度となっています。
定性分析プラン
少量の綿状の繊維(1検体)からアスベストの有無を調べる簡単な診断プランとなります。建物などに吹き付けられている物質がアスベストかどうか気になるという方に最適な『アスベスト調査サービス』を承ってまいります。
定量分析プラン
少量の綿状の繊維(1検体)からアスベストの有無とそれに伴う含有率を調べるアスベスト調査サービス。アスベストの含有量を調べる定量分析があり、採取したサンプルにX線を当てるなどして検査・測定を行います。
浮遊粉じん濃度測定プラン
ご指定場所にフィルターを設置し、大気中に舞う粉じんの濃度を測定。『現建物のアスベストは、すぐ処理した方がいいのか、今どんな状況かを知りたい!』『空気中に飛散している恐れがあるか知りたい』という方に最適です。
深刻な問題となっているアスベストについての診断、処理工事、廃棄物処分まで承ります。アスベスト診断をして安心できる環境をおとどけいたします。(サービス対象エリアはお問い合わせ下さい)
アスベスト(石綿)は、天然に産する繊維状ケイ酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。繊維そのものが極めて細いため、研磨機や切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹き付け石綿などの除去などにおいて適切な処置をおこなわないと石綿が飛散して人が吸入してしまう恐れがあります。以前はビルなどの建築工事において保温断熱の目的で石綿を吹き付ける作業が行われており、一般の方々が危険な状態かどうかを見極めるのは非常に困難です。
アスベスト使用状況
アスベストは状況や環境によって様々です
使用目的 | 使用場所 | 使用期間 |
---|---|---|
耐火被覆用 | 3階建て以上の鉄骨造建築物のはり、柱など。この他にデッキプレート裏面への吹き付けなどがある。 |
昭和38年頃から50年初頭 |
吸音・断熱用 | ビルの機械室、ボイラー室、地下駐車場等の天井、壁など。ビル以外の建造物(体育館、講堂、学校、工場等)では、天井、壁などに使用されている。 |
昭和31年頃から50年初頭 |
使用目的 | 使用箇所 | 使用方法 |
---|---|---|
鉄骨造建築物 | 鉄骨のはり、柱や鉄板床 |
吹き付けアスベスト又は耐火被覆板 |
空調機械室、ボイラー室や昇降機などの機械室、駐車場の天井、壁 |
吹き付けアスベスト |
|
空調設備のダクトなどの継ぎ目 |
ひも状保温剤 |
|
部屋の床 |
ビニル床タイル |
|
内装制限をうける特殊建築物に該当する建築物の廊下、階段、通路などの天井、内壁、仕切り壁 |
耐火被覆板又はアスベスト成形板 |
|
鉄骨鉄筋コンクリート造建築物 | 空調機械室、ボイラー室や昇降機などの機械室、駐車場の天井、壁 |
吹き付けアスベスト |
空調設備のダクトなどの継ぎ目 |
ひも状保温剤 |
|
便所、洗面所、厨房などの天井、壁 |
アスベスト成形板 |
|
部屋の床 |
ビニル床タイル |
|
工場、倉庫 | 屋根、外壁 |
波板石綿スレート |
対策処理実績とアスベスト飛散防止硬化処理
ハードマンの実績・実例を公開